Profile
プロフィール
M&Aアドバイザー
出口 淳
Jun Deguchi
M&A総合アドバイザー認定証
DD調査人認定証
◆ マーケティングコンサルタント
◆ 国家資格キャリアコンサルタント
◆ M&Aアドバイザー
【M&Aアドバイザーとして】
中小企業庁 M&A支援機関登録
バトンズ認定M&Aアドバイザートレーニング修了、バトンズDD(デューデリジェンス)調査人認定トレーニング修了
一般社団法人 全国第三者承継推進協会所属
公益財団法人ふくい産業支援センター「特例承継計画および個人事業承継計画」令和5年度専門家登録
【現在役員を務める企業】
株式会社エクシート(福井県坂井市)
株式会社ディコミュニケーション(東京都中央区)
1976年生まれ、1999年横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、印刷・出版業界のシンクタンク企業に勤務(主に研究調査・マーケティングなどの業務を担当した)。その後、転職し販売促進の提案営業を6年以上経験し、30歳になる年に家業の印刷業を継ぐために帰郷した。
東京での営業マン時代に靴底をすり減らしながら、欲しくない客先に足しげく通う営業スタイルに疑問を持っていたため、帰郷後は「欲しくさせる活動」であるマーケティングについて深く探求をはじめた。
販売促進の仕事の中でwebや紙の検証を繰り返し、顧客のマーケティング力の向上を支援を主な業務としてきた。
近年は後継者問題や採用難など中小企業の社長の現実を直視しながら、その必要性を感じて、M&Aアドバイザーやキャリアコンサルタントの認定を受ける。
現在は販売(マーケティングを含む)・採用・後継者不在の問題に寄り添い、日々解決のために動いている。
5つの強み
01
社長の気持ちがわかる
02
Webも足も使ってマッチング支援
03
印刷業に精通
04
秘密保持体制
05
これからの自分探しのお手伝い
Story Interview
インタビュアー:二木 貴 株式会社バトンズ 提携推進部 課長
前職ではコンサルティング会社に勤務。累計300社以上の中小企業の経営コンサルティング業務に従事。主に財務・労務・事業承継等(M&A業務含む)のコンサル業務を担当。事業承継問題を解決していきたいという想いより日本M&Aセンターに入社。現在は同グループ株式会社バトンズにてインターネットを利用したM&Aマッチングプラットフォームの運営・M&A専門家支援に従事。
1.M&Aアドバイザーになる前のキャリアについて
二木:M&Aアドバイザーになる前は、どんな仕事をされてきましたか?
出口:私は大学卒業してから東京で働いていましたが、30歳のときに帰郷したんです。販促関連の印刷物やwebサイトの製作を行う父の会社に後継者として加わりました。帰郷したころは地元に保有する顧客1500社の中から大企業中心に法人営業をしていました。
二木:出口さんのお父さんは後継者がいてよかったですね(笑)といいますのも、世の中は後継者不在の会社が多いですから。
出口:ホントですね(笑)帰郷当時の話に戻しますね。
お客さまには印刷物やwebを納品して広告活動をしていただいていましたが、効果が出ているかどうかは不明だったんです。お客さまは、販促効果を上げるために印刷物やwebをご発注いただいているのに、当社がそこに向き合えてないのはおかしいと思ったんです。
そこで始めたのがマーケティング支援事業でした。2011年から行っています。以来、web広告・アクセス解析・EC出品代行・マーケティングオートメーション・コンテンツ制作などサービスもどんどん増やしていき、コンサルティング業務もしています。
顧客の販売力を上げるために、マーケティング支援を行うことがメインキャリアになりますかね。
2.国家資格キャリアコンサルタントについて
二木:キャリアコンサルタントの仕事はなぜしているのですか?
出口:一つは、お客さんが人手不足・採用難になってきたので、indeedの公式代理店を始めたことがきっかけです。それを機に人事関係のトークが営業先の社長さんと増えました。
もう一つは、キャリアコンサルタントが国家資格になったことです。理論だけでなく、カウンセリングについて難しい実技試験があったことです。国のお墨付きのカウンセリング実技試験、これは必要だなと思ったんです。
カウンセリングでは、人の話を傾聴して私から助言もしますが、結局はその人自身が結論を出さなければならないものです。クライエントが自らの幸せのために動こうと思える、そこまで人を導く力を身につけたいと思ったんです。コンサルタントにも必要ですし、経営にも必要ですから。もちろん、M&Aアドバイザーには絶対必要なスキルだと思います。
二木:そうですよね。そういったカウンセリングって、具体的にどのように行うのですか?
出口:大きく次の3つに分けられますね。
①主訴(来談者の思っている問題点を明らかにします。断片的にいろいろな不満などを口にされますが、詰まるところ何が問題だと思っているのかを考えます。)
②見立て(プロのコンサルタントとして考える来談者の問題点を考えます。)
③目標設定と解決方策(具体的なアクションプランのようなもの)
③の目標設定と解決方策が、来談者もやってみたいと思えることが大事です。それまでは傾聴やねぎらいの気持ち、そして応援の気持ちで寄り添います。
3.M&Aアドバイザーについて
二木:M&Aアドバイザーになろうと思ったのはなぜですか?
出口:最初は、お付き合いしているお客さま(社長さま)の中に、「今の事業だけでは将来が心配で、もう1つ事業の柱がほしい」と思っている社長さんが多かったことからですね。同様に、私の会社自身も新しい事業の柱がもう1つほしかったので勉強をしていました。新しいこと始めるには人もノウハウも売り先も必要ですが、その道はM&Aが一番早いと思ったんです。だから、これまでのように広告・マーケティングの力だけで拡大する支援だけではなく、M&Aという選択肢でもビジネスパワーを高められるので、そのお手伝いをしたかったんです。
二木:後継者不在の売り手の社長さん向けではなく、買い手の成長戦略の支援ということですか?
出口:そうです。僕のキャリアが、顧客のビジネスパワーの拡大というテーマでやってきてましたから。
でも、やっているいうちに、後継者不在の問題が深刻だということを知りました。特に親しい行政の人たちも後継者不在の事業承継問題について熱心になさっていました。バトンズさんや行政関係の人からのお誘いもあり、売り手さんの問題にも目が行くようになりました。もともと他人事ではないですし、地域の後継者不在の問題解決もしないといけないなと思ってはいましたから。
当社には休眠も入れれば地元に2,000社近くのお客さまがいるので、うまくやればマッチング相手が見つかる可能性があると思ったんです。
そこで売り手側への支援を中心に始めるようになりました。
二木:印刷・広告業界に、とりわけ力を入れているのはなぜですか?
出口:ご存知のように、私は印刷・広告業界の仕事をずっとやってきて、その経営者の気持ちがわかるからです。これは売り手側の心境、買い手側の心境の双方です。
2018年以降、全国で印刷会社さん向けに講演をするようになったんですが、その中の交流で同業の知人がすごく増えました。M&Aのような重大な決断には、どうしても全く知らない人には任せにくいでしょうから、自分がお手伝いできるならやりたいなと思ったんです。自分が依頼人の立場なら、業界を知っているアドバイザーがいい、顔も知っているアドバイザーの方がいいですから。
あとは、印刷・広告業界の企業評価で大事なポイントを知っていることが強みです。
二木:印刷・広告業界の大事なポイントとは?
出口:まずはPMI(*)についてですね、M&A後にうまくいくかどうかをイメージするのに業界知識は欠かせません。それから業界内のマッチングのときに見ておきたいところは、印刷機の評価が減価償却ベースだと過小なケースが多いです。業界に関係ない人が評価してしまうと設備は簿価のままとなることが多いと思いますが、メンテナンスの仕方によってはもっと価値があっていいのではないかと思います。
広告やデザインの場合は、いわゆるドンブリ勘定で仕事をしていないか、知的財産権などコンプライアンスも重要ですね。こういった定性的な部分は、業界にいないとわからないことも多いと思います。
雇用の引継ぎを目的にされるM&Aだと、販売員の実力も見ないといけませんね。印刷広告会社は下請け型でない限り、地元の優良顧客との何十年もの関係性ができています。その魅力的な売り先欲しさに買収される買い手さんもいます。ただし、印刷事業を縮小して新たな商材を売るとなると、M&A後に従来の販売員は力を発揮しない可能性があります。印刷会社的な売り方が、他業界では通用するかどうかはものすごく考えないといけないポイントがあります。
そうしないと、人事だけでなく雇用にまで影響する可能性すらあります。いろいろあると思いますが、この2社がくっついたらこうなるなという想像するときに、業界の現場や現実をわかっていることがすごく大事だなと思います。
*PMI(Post Merger Integration):M&A後のアプローチで、すぐに統合作業をスムーズに行い、販売・人事・ワークフローシステムなど買い手にとっては統合後が始まりなので、大事なプロセスになる。
ご相談は無料!まずはお気軽にご相談ください。